小田原医師会 会長の挨拶
小田原医師会は、小田原市・箱根町・真鶴町・湯河原町の病院・診療所で活躍する約330人余の医師会員で構成されており、医療・福祉・介護の専門家として地域の皆様に貢献すべく様々な取り組みを行っています。
医師会事業のいくつかを紹介します。
・小田原市からの委託を受けて開設している「小田原市休日夜間急患診療所」は、年間を通して内
科・小児科を開設、休日はさらに耳鼻咽喉科・眼科診療も実施しており年中無休。二次・三次救
急病院との連携によって市内外からの急患に対応しています。
・「小田原医師会地域医療連携室」は“地域包括ケアシステム”の拠点として県西地域の医療と介護
の連携を担っています。住民の皆様から直接電話にて医師による医療相談も実施しており、安心
して暮らすことのできる医療体制づくりを推進しています。
・「おだわら看護専門学校」は主に小田原市からの補助をうけ、地域で活躍する看護師を半世紀に
わたって養成し医療人材を補完しています。
・「特定健診」「長寿健診」は行政と二人三脚の事業で、特に現在、当地域で致命率の高い高血圧
の評価を行いその対策に役立てています。「がん検診」による無症状早期癌の発見は重要であり
受診率の向上を目指しています。
・昨今の豪雨災害や危険度が増している地震災害への備えは喫緊の問題であり、行政と協調し避難
計画や救護活動などの訓練を重ねています。記憶に新しいコロナウイルス感染症(COVID-19感
染症)の際には、多くの医療機関が協力し、積極的な入院・外来対応を行い、さらに在宅療養へ
の対応によって致命率を低く抑えることができました。
超高齢化社会に向かう中、県西地域2市8町における医療体制を整えるために、国・県が推進する「地域医療構想調整会議」を基盤として、より具体的な連携づくりにも取り組んでいます。
これらの医師会活動を住民の皆様に理解し活用していただくために、各種の広報誌においても医師会からの情報発信をしています。ご高齢の方々のための介護の問題、働く世代の医療・健康管理、そして小児医療のニーズに対応すべく日々活動していますが、ご意見・ご要望がありましたらお教えいただきたいと願います。
人と人との「和」を大切にし、組織の「輪」を広げて地域の活力を高めてゆけるよう運営してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
2025年7月
一般社団法人小田原医師会
会長 渡邊 清治

会長 渡邊 清治