今シーズンのインフルエンザについて
今年は、全国的にインフルエンザの流が例年より約1か月早く始まりました。また神奈川県からは10月30日にインフルエンザの流行注意報が発令されました。これは例年に比べて約2ヵ月早い発令です。
小田原医師会の感染症情報でも文化の日の3連休からインフルエンザ患者さんが急増してきています。
現在流行中のインフルエンザはA型でその中でもA香港型と言われる型が多いと言われています。去年流行したAソ連型とは違う型が流行していますので去年インフルエンザA型に罹った方でも抗体を持っていない可能性がありますので注意が必要です。
現在流行中のインフルエンザの症状ですが、今シーズンに限らずインフルエンザA型は、38度以上の急な高熱・頭痛・関節痛・全身の強い倦怠感など全身症状が強いのが特徴です。また吐き気や下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。
インフルエンザは咳やくしゃみ、会話などで発生するしぶき(飛沫)の中に含まれるウイルスを吸い込んだりウイルスが付着した手で口や鼻に触れたりすることによって感染します。
感染予防と感染拡大の防止のためには、こまめに手を洗い、咳やくしゃみなどの症状が出る時はマスクをするなどの咳エチケットを心がけることも重要です。また、流行時に不特定多数の集まるような人混みに出る場合はマスクを着用し、体調不良の時は無理をせずバランスの良い食事をとり十分な休養がとれるように体を休めるようにしましょう。
予防接種は発症予防、重症化予防に有効です。効果が表れるまで約2週間かかるといわれているため接種希望の方には早めの接種をお勧めします。
感染症対策委員会 委員長
